JR東海が建設を進めるリニア中央新幹線の静岡工区が未着工になっている問題で、国土交通省の水嶋智・鉄道局長が13日、準備工事が進む現場を視察した。終了後に静岡市内で記者会見し、「建設的な議論を積み重ねていく必要がある」と述べ、安全確保や水問題の影響について議論がかみ合わない県とJRの双方に歩み寄りを求めた。

 リニアの工事をめぐってはJR東海の金子慎社長が6月中の追加工事の着工ができなければ2027年に予定されている品川―名古屋間の開業が難しくなるとの見解を示している。11日には、川勝平太知事が現場を視察し、早期の着工を認めない考えを示した。

 水嶋局長が視察したのは、同省が設置したこの問題を話し合う有識者会議でも議論が進んでいることや、川勝知事の視察もあって、現在の現場を確認する必要があったからだという。JR側が追加工事を求めるヤード(作業場)を見て、「理解が深まった」と話した。

 リニアが通る本体トンネルに至…

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