新しい生活様式、保育では無理難題 発達への影響も心配

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伊藤舞虹 中井なつみ
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 人との間隔はできるだけ2メートル、最低1メートルは空ける。食事の時は対面でなく横並びで座る……。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために打ち出された「新しい生活様式」をめぐり、保育園や学童保育の職員らが戸惑っている。ふれあいが欠かせない子どもたちを預かる現場では「無理難題」とも言える項目も多く、これが「日常」になると子どもたちの成長・発達に影響が出るとの不安も。実情に即した情報提供を求める声もあがる。

「密」にならざるを得ない

 「新しい生活様式を採り入れろと言われても、保育現場は『密』にならざるを得ない」。東京都板橋区の小規模保育園で園長を務める女性(48)は、「日常生活で留意すべき基本的なポイント」として示された具体策に疑問を呈する。

 園では2歳児までの19人を受け入れているが、登園自粛の呼びかけで現在通っているのは2人ほど。通常時より人数は減っているものの、ひざの上に座らせて絵本を読んだり、泣いた子を抱っこして安心させたり、手をつないで散歩に出かけたりと、子どもと保育士が密着するのは日常茶飯事だ。

 緊急事態宣言が解除され、園児全員が登園するようになれば、「最低1メートル」とされる間隔を空けることも難しくなる。食事に介助が必要な子どもも多く、横並びでの食事もできない。

 それでも保育士は自分が感染…

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