第18回50台のカメラとAIで防ぐサッカー判定ミス 代わりに失うものも

有料記事新世AI

潮智史
[PR]

 サッカー界では最先端のテクノロジーが判定を支援し、人工知能(AI)がその一部を担う。2022年のワールドカップ(W杯)カタール大会から、オフサイドはAIが半自動で判定を導き出すシステムが導入された。

 W杯では2018年ロシア大会で、ピッチ上の審判を補助するシステム「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」が初めて導入された。

 VARは録画した試合の映像をもとに、ピッチ上の審判(主審、副審、第4の審判)をサポートする仕組み。別の場所で映像をチェックするVARや映像を切り出すオペレーターらが、得点場面で反則がなかったかなどを確認。明らかな間違いを見つけ出す。

繰り返されてきた誤審

 W杯の歴史でも、明らかな得…

この記事は有料記事です。残り966文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    中小路徹
    (朝日新聞編集委員=スポーツと社会)
    2024年2月9日10時11分 投稿
    【視点】

    機械によって、人間味あふれる場面が生み出される。こんなこともあるんだなあ、と感じたのが、W杯カタール大会のスペイン戦で、三笘選手がライン際でボールをゴール前に折り返したシーンでした。  ボールがゴールライン上にほんのちょっとだけ掛かってい

    …続きを読む

連載新世AI(全30回)

この連載の一覧を見る