アルジャジーラ支局を閉鎖、イスラエルが閣議決定「ハマスの代弁者」

イスラエル・パレスチナ問題

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 イスラエル政府は5日、カタールの衛星放送アルジャジーラのイスラエル国内の支局を閉鎖することを全会一致で閣議決定した。アルジャジーラがパレスチナ自治区ガザでイスラエル軍の侵攻に対して戦うイスラム組織ハマスの代弁者になっていると批判している。

 決定を受け、ネタニヤフ首相は「アルジャジーラの特派員はイスラエルの安全保障を害し、イスラエル兵士に対する扇動をしてきた。我が国からハマスの代弁者を追い出す時がきた」とコメントした。

 ロイター通信によると、アルジャジーラは5日、イスラエル政府による支局閉鎖の動きについて、「犯罪的な行為だ」と非難した。アルジャジーラは連日、ガザからの生中継で、イスラエル軍による攻撃の被害を報じてきた。

 イスラエル国会は4月、「国家の安全を脅かす」と考えられる外国メディアの一時閉鎖を認める法案を可決していた。閉鎖期間は45日間だが、延長も可能とされる。

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    江川紹子
    (ジャーナリスト・神奈川大学特任教授)
    2024年5月6日13時19分 投稿
    【視点】

     民主主義国家であるはずのイスラエルが、とうとう「言論の自由」を放棄してしまった。すでに、放送はイスラエル国内で遮断され、警察がアルジャジーラがオフィスとして使っていたホテルの部屋に踏み込み、機材を押収したと報じられている。  多くの市民の

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