築百年の駅舎がバス停同然に JR四国進める駅の簡素化 反対運動も

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福家司
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 四国各地で「地域の顔」として歴史を刻んできた木造の鉄道駅舎が次々と取り壊され、アルミ製の簡素な施設へと姿を変えている。鉄道事業の赤字が続くJR四国がコスト削減策として進めており、すでに13駅が建て替えられ、さらに61駅について自治体と協議中だ。反対運動が起きるなど、地元の駅のあり方をめぐって議論が起きている。

 「町の玄関口が寂れたら、町のにぎわいがなくなる」

 昨年12月22日、徳島県東みよし町役場で、徳島線阿波加茂駅の駅舎の取り壊しに反対する846人分の署名を、住民有志らが松浦敬治町長に提出した。

 阿波加茂駅は人口約1万3千人の東みよし町を代表する駅で、特急「剣山」やトロッコ列車も停車する。山小屋を思わせる木造駅舎は1914年の建築だ。

 築100年を超える駅舎を撤…

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