同性パートナーとの関係「もう隠さない」 きっかけは男子中学生が…

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藤谷和広 聞き手・藤谷和広
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 自分を隠して生きていくんだ――。同性のパートナーと千葉県市川市に住む五十嵐隼人さん(33)は、周囲に心ない言葉を投げかけられる度に、そう感じてきた。しかし、ある男の子との出会いをきっかけに、数年前からパートナーとの関係を公言するようになった。徐々に広がる自治体の取り組みも後押しする。

 五十嵐さんは幼い頃から、ネックレスやぬいぐるみが好きで、周りは女の子の友だちばかりだった。

 小学校では、男の子に「おかま」とからかわれ、先生には「なんで君は女子とずっといるの」と言われた。家族も分かってくれなかった。父には「もっとたくましく生きろ」と怒鳴られ、兄はネックレスやぬいぐるみを引きちぎった。

 同じ看護師で、パートナーの菅野(かんの)貴文さん(33)と知り合い、交際を始めたのが約7年前。それまで友人との恋愛話も避けていたが、「世界が開けた」と感じた。「自分は結婚できない」と思っていたが、海外では同性婚を認める国が増えていると知り、結婚式を挙げたいと考え始めた。

 しかし、「結婚」の代償は大きかった。

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 結婚のタイミングで職場の同…

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この記事を書いた人
藤谷和広
くらし科学医療部|医療、災害
専門・関心分野
民主主義