(プレミアシート)「オッペンハイマー」 見て聴いて揺さぶられ

有料記事プレミアシート

 ロバート・オッペンハイマー(1904~67)の名声と汚名に包まれた生涯を綴(つづ)る映画だが、あくまでも主人公の「主観」、すなわち何が彼の目に映り、耳に届いたかに焦点を絞るアプローチが異彩を放つ。彼の主導のもとで秘密裏に製造された原子爆弾が広島と長崎に投下される様子を描く場面を欠くのは、その惨状を…

この記事は有料記事です。残り737文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません