内戦下の被災地ミャンマー、救援の車列に攻撃 国軍は一時停戦を拒否

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マンダレー=笠原真 バンコク=武石英史郎
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 ミャンマー地震の甚大な被害を受け、国軍と内戦状態にある民主派に続き、少数民族の武装勢力も1日、戦闘の一時停止を宣言した。しかし、国軍は停戦を拒否して攻撃を継続。救援隊が巻き込まれる例も明らかになった。

 新たに停戦を発表したのは、北東部シャン州拠点のミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)やタアン民族解放軍(TNLA)など3勢力が構成する「兄弟同盟」。2023年10月、国軍に対して一斉攻撃を開始し、国軍の軍管区司令部を複数占領したほか、支配地を奪うなど攻勢を強めてきた。

 国軍との戦闘で一部連携する民主派「国民統一政府(NUG)」が3月30日から、傘下の武装勢力「国民防衛隊(PDF)」の2週間の停戦を発表したのに続き、兄弟同盟も1日、自衛のための作戦を除き「国軍との戦闘を1カ月間停止する」と声明を出した。

国際支援はすべて軍管理下に

 しかし、国軍は地震発生以降…

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この記事を書いた人
笠原真
ヤンゴン支局長兼アジア総局
専門・関心分野
紛争、難民、格差
武石英史郎
アジア総局長|東南アジア・南アジア・太平洋担当
専門・関心分野
アジア、グローバルサウス
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