「寝不足は明日の自分に悪影響」 学校で広がる睡眠教育、企業も参入

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石平道典
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 部活動や塾通い、スマートフォンの利用などで寝不足になりがちな子どもたちに、睡眠の大切さを伝え、実際に睡眠時間の確保につなげる試みが学校で広がっている。企業も協力する「睡眠教育」の取り組みを取材した(記事中の学年と年齢は取材当時)。

【連載】まなviva!(学び場)

幼い子どもから、人生のベテランまで。日々の暮らしの中に、学びは満ちています。「学ぶ」をとりまく喜怒哀楽や最新事情を伝えます。

小学校とNTTが連携した「睡眠探究授業」

 さいたま市の私立さとえ学園小学校で2月下旬、「睡眠探究授業」の発表会があった。

 体内時計(サーカディアンリズム)に合わせて寄り添ってくれるペットロボット、睡眠の質を良くする働きがある食物繊維を探すゲーム……。4年生の76人が、睡眠改善につながる商品アイデアを発表。眼鏡チェーン「JINS」など、睡眠の質向上に関わる企業6社の担当者も熱心に耳を傾けた。発表した石井人志さん(10)は「授業を通して睡眠の大切さを考えるようになりました」と話した。

 同小はNTT東日本埼玉支店と連携し、2023年から「スリープテックプロジェクト」と題した授業をしている。

 子どもたちは同社社員から睡…

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この記事を書いた人
石平道典
東京ネットワーク報道本部|首都圏ニュースセンター
専門・関心分野
地域取材、東京23区、教育、文化