折々のことば:2319 鷲田清一

有料記事折々のことば

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 仕事のあいまに窓ガラスを拭いていると、少し透きとおった視界のなかに、青くさい少女の思いこみが溶けていく。

 (くぼたのぞみ)

     ◇

 「身勝手に織りこんだ、記憶の糸がほつれていく」のだと、翻訳家・詩人は言う。記憶は、人生をきれいな物語にしたいという願望とともに織られる。そして密(ひそ)かに…

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