(書評)『新型コロナ「正しく恐れる」2 問題の本質は何か』 西村秀一〈著〉 井上亮〈編〉

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 ■責任回避し目先追う社会の病理

 自粛警察やマスク警察を励行する人もいれば、ぎゅう詰めの居酒屋でどんちゃん騒ぎする人もいる。そんな両極端な人に特に薦めたい。文化記者の私には、西村秀一さんのコロナ対策の正否を判定する能力はないが、本書を読めば、社会全体が奇妙な方向へ走り出していることが分かる。

 西…

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