<お知らせ>映画「カウラは忘れない」7日から公開
太平洋戦争中、豪州南東部の小さな町カウラの捕虜収容所=写真=で日本人捕虜の集団脱走が起こりました。捕虜1104人が脱走し、234人が死亡。近代戦史で最大の脱走と呼ばれる事件がなぜ起こったのか。生存者の証言を積み重ね、その背景に迫ったドキュメンタリーです。
収容所では強制労働はなく、食事も十分に与えられ、花札や野球も楽しめました。一方で捕虜を恥とする「戦陣訓」が集団を縛り、軍人らしさを求める一部の大声にあらがえません。そんな中で起こった脱走事件は、同調圧力など現代にもつながる様々な問題を浮き彫りにします。監督は満田康弘。瀬戸内海放送が製作。