(書評)『沖縄戦の戦争遺品』 豊里友行〈著〉

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 ふだんは被写体のすぐそばまで顔を寄せた人なつこいスナップショットの多い写真家が、本書では違う顔を見せている。

 懐中時計の残骸、眼鏡、火炎放射で溶けた硝子(ガラス)瓶、陶片にこびりつく人骨、髪の毛、入れ歯、錆(さ)び果てた手榴弾(しゅりゅうだん)に軍用拳銃……。

 76年前のいまごろ、「本土防衛」…

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