(日曜に想う)死の街の向こうに生を描く ヨーロッパ総局長・国末憲人

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 4年ぶりに訪ねた大地は、短い春を迎えて緑を芽吹かせ始めていた。

 ウクライナ北部、チェルノブイリ原発から北西2キロあまりに、プリピャチの廃虚がある。原発の技術者らの住まいとして人工的につくられ、約5万人が暮らしていた街。1986年の原発事故で強い放射能を浴び、誰も住めなくなった。

 以後35年。許…

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