(斜影の森から)ケストナーの少年たちと「白バラ」 福島申二

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 家ごもりにも愉(たの)しみはあって、本を読む時間が増えた。むかし読んだものを手に取ることもある。まだ寒かったころ、ドイツの作家ケストナーの名作「飛ぶ教室」を久しぶりに開いた。クリスマスの季節の寄宿学校の、少年たちの勇気と友情の物語である。

 敬愛する池内紀さん(故人)の訳は初めてだったが、あること…

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