(評・映画)「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家森山大道」 日常の迫力、伝説はさらに

有料記事文化・芸能評

[PR]

 卓越した業績を残した表現者は伝説化しやすい。「アレ・ブレ・ボケ」と称される、粒子が荒れ、コントラストの強い画面で知られる写真家、82歳の森山大道(だいどう)もその一人だろう。

 この映画には、2本の線が引かれている。一つは、森山の最初の、まさに伝説的な半世紀前の写真集を再生させ、パリの写真フェアに…

この記事は有料記事です。残り554文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません