(書評)『蒋介石の書簡外交 日中戦争、もう一つの戦場』(上・下) 麻田雅文〈著〉

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 ■駆け引きを活写、変わる人物像

 蒋介石を語るには、どのような表現がふさわしいのだろうか。私的なことになるが、かつて次男の蒋緯国や孫にあたる蒋孝勇に話を聞いた時に、蒋家、宋家、孔家、陳家の四大家族の中で、「軍」を担った誇りを聞かされた。その誇りはこの一族の柱になっている。

 本書を読み進むうちに…

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