(声)東日本大震災10年 死の淵のぞいた弟は体験語らず

有料記事

[PR]

 無職 石澤牧子(埼玉県 56)

 「助かった。父さん、母さんに伝えて」。東日本大震災の翌日、岩手県に住む弟からメールが届いた。だが、どう被災したのか、10年経つ今も私は知らない。年に数度会う弟は沈黙したままである。津波から自力ではい上がった、とだけ母から聞いたが、母もそれ以上は知らないそうだ。

 …

この記事は有料記事です。残り313文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

連載

この連載の一覧を見る