(書評)『隣人X』 パリュスあや子〈著〉

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 ■壁にぶつかっても誰かを支える

 無色透明の存在が、人間そっくりの姿になる場面から始まる物語。スキャン(読み取り)能力を持つその生物は、紛争が起きた惑星から地球へと逃れてきた「惑星難民X」とされ、日本でも彼らを受け入れる法案が上がる。SFの話の前提で小説の世界に入っていくと、本作で丁寧に描かれてい…

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