(書評)『人はなぜ憎しみあうのか 「群れ」の生物学』(上・下) マーク・W・モフェット〈著〉

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 ■人間の暴力を生き物から考える

 哺乳類の存在は、動物がいかにして社会的関係から利益を得るのかを考える時の出発点になるという。人類も哺乳類として進歩を遂げてきたからだ。それが本書の中心テーマと著者は指摘する。著者はもともとはアリの研究を進める生物学者で、生物学全体に目を広げて人は他の生物とどのよう…

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