(天声人語)閉塞と読書

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 息のつまるような戦時下で、その貸本屋は一種のオアシスだったのだろう。太平洋戦争末期の1945年、鎌倉にすむ文士たちが蔵書を持ち寄り「鎌倉文庫」という店を開いた。作品発表の場を失った彼らが何とか収入の道を探ったものだが、初日から繁盛した▼高見順久米正雄らが交代で店番をしたというから、まさに手作りの…

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