ロシアの作家・プリーシヴィンは、20世紀初頭の「旅する詩人」でもあった。特にシベリアなど辺境の地を訪ねての紀行文は、独自の空間を描き出す。
本書には表題の「西比利亜(シベリヤ)の印象」と「黒い亜剌比亜(アラビヤ)人」の二本が収められている。訳者は漢語混じりの独特の訳を試みる。シベリアのある町で川…
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