(大竹しのぶ まあいいか:277)まだまだ恋しい母
母が逝って2年が経った。これからも夏がくる度に思い出すのだろう。セミの声とうだるような暑さと、母の闘っている姿を。
皆でお墓参りに行った時も9月だというのに、日差しは容赦なく照りつけ、水桶(みずおけ)に水を汲(く)みに数十メートル歩くだけで身体がジリジリと音を立てそうだった。父と共に眠っている母…
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