(大竹しのぶ まあいいか:277)まだまだ恋しい母

[PR]

 母が逝って2年が経った。これからも夏がくる度に思い出すのだろう。セミの声とうだるような暑さと、母の闘っている姿を。

 皆でお墓参りに行った時も9月だというのに、日差しは容赦なく照りつけ、水桶(みずおけ)に水を汲(く)みに数十メートル歩くだけで身体がジリジリと音を立てそうだった。父と共に眠っている母…

この記事は有料記事です。残り930文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

連載大竹しのぶ まあいいか

この連載の一覧を見る