(書評)『金閣を焼かなければならぬ 林養賢と三島由紀夫』 内海健〈著〉

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 ■語り得ぬものに迫る臨床医の筆

 金閣を炎上させた若き僧侶・林養賢に対して、精神科医の「メタフィジカルな感性」を駆使して肉薄し、人間と社会、文学と制度、主観的精神と客観的精神の根本問題に迫ろうとした、全体化的モノグラフの傑作。

 各分野の古典へ目配りを怠らず、常に地図を示しながらのナビゲーションは…

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