(書評)『チーム・オベリベリ』 乃南アサ〈著〉

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 ■開拓団を支えた「捨て石」の覚悟

 明治十六年、英学塾の学友だった依田勉三・鈴木銃太郎・渡辺勝の三人は北海道開拓を決意、「晩成社」を立ち上げて同志を募り、十勝の原野に入植した。

 彼らが選んだ地はアイヌの言葉でオベリベリ。今の帯広である。

 十五年で三千万坪を切り拓(ひら)く予定だったが、厳しい自…

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