(売れてる本)『流浪の月』 凪良ゆう〈著〉

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 ■「常識」では表せない切実な絆

 発表時、驚きと興奮で久しぶりに出版界がザワついた、本屋大賞受賞作である。

 主人公、家内更紗(かないさらさ)の人生は、九歳のときに一変した。自由で愛情深い両親と別れ、母方の伯母の家へ引きとられた更紗は、ほどなく誘拐事件の被害者となったのだ。犯人として逮捕されたのは…

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