(書評)『骨の髄』 甲斐啓二郎〈写真・文〉

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 すさまじい形相でもみ合い、顔をゆがめる男たち。泥まみれの足元、額の傷、上気した真っ赤な頬、からっぽの瞳。ふと本書を手にした人は一体なんの写真かといぶかしみ、意味を探って思わず凝視するだろう。

 全力で駆ける男たちを追って揺れる画面。飛び交う炎、打ち合う竹ざおの下にもぐりこんだカメラ。

 著者はスポ…

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