(書評)『人殺しの花 政治空間における象徴的コミュニケーションの不透明性』 大貫恵美子〈著〉

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 ■桜やバラの持つ多義性の危うさ

 特攻機の機首にくっきり描かれた桜花。微笑(ほほえ)むヒトラーやスターリンが、子どもたちから受け取るのはバラの花束だ。この桜やバラは人々に何を伝えるのだろうか。花や米の象徴性や、君主や独裁者、天皇制国家における権力と象徴との関係などを論じた本書は、長く米国で研究して…

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