10メートルの釈迦如来など間近で 4月、京都で非公開文化財特別公開

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 京都古文化保存協会は30日、春の「京都非公開文化財特別公開」の概要を発表した。4月25日~5月10日(一部異なる)に京都市内の寺社など16カ所が公開される。同協会などが主催し、朝日新聞社が特別協力する。

 京都市東山区にある泉涌(せんにゅう)寺の塔頭(たっちゅう)の戒光(かいこう)寺では、鎌倉時代の天才仏師・運慶(うんけい)と息子の湛慶(たんけい)の合作とされる高さ5・4メートルの釈迦如来立像(しゃかにょらいりゅうぞう)(国重要文化財)が公開される。台座から光背までの高さは約10メートルに及ぶ。「丈六(じょうろく)さん」と親しまれ、衣や袈裟(けさ)部分には金箔(きんぱく)による截金(きりかね)文様が鮮やかに残る。通常非公開の本堂の内陣をめぐりながら、近くで拝観することができる。

 このほかの公開は、上賀茂神社▽梅辻家住宅▽大徳寺本坊▽聚光(じゅこう)院(4月27、28日休止)▽玉林(ぎょくりん)院▽常照寺▽北野天満宮下鴨神社▽金戒(こんかい)光明寺山門・阿弥陀堂(4月28日~)▽知恩院三門(4月28日~)▽長楽館(5月9日休止)▽智積(ちしゃく)院▽泉涌寺舎利(しゃり)殿▽東福寺三門▽東寺五重塔

 特別公開の拝観料は1カ所大人1千円(従来は800円)、中高生500円(同400円)に値上げされる(一部異なる)。値上げは1996年以来で、消費増税などの影響で運営経費が増大。文化財の修理・保存に充てる拝観料収入をじゅうぶんに確保するためとしている。協会は「貴重な文化財に親しんでいただける場を提供できるよう、よりいっそう努めます」と理解を求めている。特別公開の詳細は協会ホームページ(http://www.kobunka.com別ウインドウで開きます)。問い合わせは協会(075・754・0120)へ。(久保智祥)

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