(美の履歴書:631)「What I Am Doing No.9」 山沢栄子 80代の作品に映るのは

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 この写真を撮ったとき、作家はすでに80代。そんな年齢を感じさせないほど、とがっていて、鮮烈な印象を残す作品だ。ビビッドな黄色と黒い影の対比が、目の奥に飛び込んでくる。紙の造形物は、灰皿に押し当てたタバコの吸い殻のようにも、空に向かってそびえるビルのようにも見える。この黄色い紙は、自身の写真集のペー…

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