米国はなぜイスラエル批判に敏感か ガザの犠牲に揺さぶられる理念

有料記事イスラエル・パレスチナ 対立の深層

聞き手・鈴木峻

 この半年余り、イスラエル軍による侵攻でパレスチナ自治区ガザの破壊と市民の犠牲は、拡大の一途をたどってきました。こうしたなか、米国の大学でイスラエルへの抗議デモが激化しています。これを「反ユダヤ主義」だとして封じ込めようとする動きも目立ちます。米国でイスラエルを批判するということがどのような意味を持つのか。米国社会に詳しい慶応大の渡辺靖教授(現代アメリカ論)に聞きました。

 ――米国にとって、イスラエルやユダヤ人はどのような存在なのですか。

 イスラエルを支持することはアメリカ自身のアイデンティティーと深く結びついています。

 1950年代後半から広がっ…

この記事は有料記事です。残り1949文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

イスラエル・パレスチナ問題

イスラエル・パレスチナ問題

パレスチナとイスラエルの間で激しい武力衝突が起き、双方に多大な犠牲者が出ています。最新の動きをお届けします。[もっと見る]