「夫をかえして」首都高3人死亡事故 危険運転適用求め、遺族が会見
吉村駿 太田原奈都乃
首都高速で昨年5月、トラックと乗用車計7台が絡み3人が死亡した多重追突事故で、被害者の遺族らが9日、東京都内で会見を開き、家族の死を「受け入れられない」といった今の思いを明かした。最後尾に追突し、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)罪で起訴されたトラック運転手の降籏紗京被告(29)については、より刑罰の重い危険運転致死傷罪への訴因変更を求めた。
事故で杉平裕紀さん(当時42)を亡くした妻の智里さんは「現実をいまだに受け入れられない。お墓にも行けていない」。裕紀さんは出勤前に子どもたちの弁当を作るのが日課で、あの日もいつもと同じ朝だった。「現実逃避して今日まで来た。主人のいないリビングの空間に話しかけます。返答はないです」
9日には、事故を回避するための必要な措置を怠り6人を死傷させた疑いがあるとして、運転手の勤務先の運送会社の元社長(48)が書類送検された。智里さんは、「運転手を野放しにしていたが、会社だけの責任ではない」とし、運転手に「重い刑罰を」と訴えた。
船本宏史さん(当時54)を…
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