「ラピダス支援法案」あす成立へ 先端半導体量産化に国費を追加投入

有料記事

中島嘉克
[PR]

 次世代半導体の量産をめざす「ラピダス」への支援を念頭に置く情報処理促進法などの改正案が24日、参院経済産業委員会で可決された。25日の参院本会議で成立する見通し。独立行政法人を通じて政府が出資できるようにして、資金面で支えるしくみを整える。

 ラピダスは2027年の量産開始をめざし、今月、北海道千歳市の工場で試作ラインを稼働した。政府はこれまで開発費用などとして最大1兆7200億円の支援を決めており、法案成立後は出資金としてさらに1千億円を投じる方針だ。

 改正案では支援対象企業に対し、独立行政法人「情報処理推進機構(IPA)」を通じて政府が出資できるようにする。民間からの資金を呼び込むため、民間金融機関からの融資にIPAが債務保証できるようにし、法人事業税など税制面でも優遇する。支援対象企業は公募で選ぶが、政府はラピダスを念頭に置いている。国会審議では同社の小池淳義社長が参考人として出席する場面もあった。

 国会審議では、「エルピーダ…

この記事は有料記事です。残り336文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
中島嘉克
経済部|経済産業省担当
専門・関心分野
デジタル、産業政策