「欧州とアジアの安全保障は不可分」 日本と協力 NATO事務総長
来日中の北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長が9日、朝日新聞のインタビューに応じた。中国はウクライナに侵攻したロシアを支え、北朝鮮はロシアに兵士を派遣していると批判し、安全保障面で「欧州とアジアは切り離せない」と強調。その上でNATOと日本の防衛産業協力はさらに拡大できると述べた。
ルッテ氏はオランダの首相を14年間務め、昨年10月にNATO事務総長に就いた。来日は就任後初めて。NATOは米国と欧州などの軍事同盟だが、近年は日本の首相や韓国大統領も首脳会議に招かれるなど、アジア各国との協力を深めている。
ルッテ氏は、NATOにとって最大の脅威であるロシアによるウクライナ侵攻について、「中国がロシアの側に立ち、対ロ制裁を回避して軍事に転用できる機器を提供しロシアの戦争を支えている」と指摘。中国は2030年までに核弾頭を1千発まで増やすとの見通しがあり、アジアでの艦船の数は米軍を上回っているとし、「中国に甘い態度であってはならない」と述べた。
日本との協力拡大を進めたいとするNATOの狙いは。ルッテ事務総長の考えを記事後半の一問一答でお伝えします。
また北朝鮮についてはロシア…
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