備蓄米を追加放出へ、首相が近く指示 21万トン放出後も高止まり
政府は8日、高騰するコメの価格を抑えるため、備蓄米を追加で放出する方針を固めた。石破茂首相が近く、農林水産省に指示する。政府はすでに21万トンを放出したが、コメ価格は高止まりしており、さらなる放出が必要と判断した。
複数の政府高官が取材に対し明らかにした。量や時期を検討している。
コメの流通の目詰まりなどを背景にした米価の高騰を抑えるため、政府は2月に備蓄米21万トンの放出を発表。3月に業者向けに2回入札を行い、すべてが落札された。
ただ、精米されて店頭で売られているのはまだ一部とみられ、農水省によると、3月下旬に全国のスーパーで売られたコメの価格は高止まりが続いていた。首相は今月1日の記者会見で「動向を注視し、必要であれば、ためらうことなく更なる対応を行う」として、追加放出を容認する考えを示していた…
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- 【視点】
典型的な「戦力の逐次投入」で本邦得意の負けパターンに見える。今現在は株価の乱高下でそれどころではない雰囲気もあるが、参院選時まで高止まりするようであれば政権にとっては相当に打撃となるだろう。コメや農政について将来的なビジョンをしっかりと示し
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