「離島の支え」だった医療搬送用ヘリ 長崎・対馬市「影響は大きい」

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菅野みゆき 榧場勇太 佐々木凌
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 長崎県の対馬空港を離陸した医療搬送用ヘリコプターが消息不明になり、同県壱岐島沖の海上で転覆して見つかった事故で、このヘリコプターは、離島の救急医療を支えてきた。国や自治体もヘリを運航するが、コストや人的な面で運用には限りがある。国内には有人離島が400以上ある。安全を確保しつつ、島民の命をつなぐにはどうすればよいのか、難しい現実が横たわる。

 患者の本石ミツ子さん(86)を受け入れる予定だった福岡和白病院(福岡市)の富永隆治院長はホームページで、「救急医療を中心に24時間365日、断らない医療を実践してきた」と語っていた。

 富永院長は6日夜の会見で、ヘリの運航委託先であるエス・ジー・シー佐賀航空(佐賀市)が昨年7月、別の機種で墜落事故を起こしたことについて「非常に重大視した」と述べ、一時、ヘリを運航停止したと説明した。その後、危険性を分かった上で、運航再開は難しい判断だったことを明かした。

 「ヘリは救急医療の現場で非…

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この記事を書いた人
榧場勇太
長崎総局
専門・関心分野
平和、国内政治、地方自治、沖縄
佐々木凌
西部報道センター
専門・関心分野
災害・防災、宇宙、原発・エネルギー、環境