生死分かれた2人の息子、父の手記が結んだ縁 戦艦大和撃沈80年

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柳川迅
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 戦艦大和が米軍に撃沈され、4月7日で80年となる。日本海軍が建造した史上最大の戦艦は9隻の僚艦とともに沖縄へ向かう途中、米軍の艦載機から波状攻撃を受け沈没。乗員3332人のうち3056人が戦死した。

 東京都品川区の岸本政光さん(77)は6日、大和が建造された広島県呉市を訪れた。父親の輝夫さんは、大和から生還した乗組員だった。

 父は1981年に67歳で亡くなったが、2006年に兵庫県内の実家を整理していると、父が大和での体験をつづった手記を見つけた。沈没からちょうど33年後、1978年4月7日の日付が記されていた。

「おやじはこんな修羅場を…」

 「おやじはこんなきれいな字…

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