三井住友海上とあいおいの合併、目的は「ガバナンス強化」 HD社長

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柴田秀並
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 MS&ADインシュアランスグループホールディングス(HD)の船曳真一郎社長が朝日新聞のインタビューに応じた。傘下の三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険が予定する合併の目的について、損保業界で相次いだ不祥事を念頭に「内部監査機能などを集約しガバナンス(企業統治)を強化するのが一番」と語った。

 MS&ADHDは3月28日、業界3位の三井住友海上と同4位のあいおいニッセイ同和が2027年4月をめどに合併すると発表した。実現すれば、事業規模で国内首位の損保が誕生する。

 船曳氏は「規模で首位になることが目的ではない」と言及。「顧客に一番に選ばれる会社になること、企業価値で世界トップ水準になることを目指す」と語った。

 損保業界では、旧ビッグモーターによる保険金の不正請求問題や企業保険のカルテル事件、個人情報の持ち出しなど、不祥事が相次いだ。金融庁は保険営業のルール見直しなどを進めている。

新会社の人事、「公平に」

 MS&ADHDは6月にも…

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この記事を書いた人
柴田秀並
経済部|金融担当
専門・関心分野
金融、保険、資産運用