ローマ教皇の死因は脳卒中による心不全 「簡素な墓」を望む遺言も

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パリ=宋光祐

 ローマ教皇庁(バチカン)は21日夜、同日朝に死去したフランシスコ教皇(88)について、死因は脳卒中による昏睡(こんすい)と心不全だったと発表した。簡素な墓を望む遺言も公開された。死去の前日、復活祭の行事で姿を見せていた教皇との突然の別れに悲しみが広がっている。

 バチカンの発表によると、フランシスコ教皇はバチカン内にあるサンタマルタ館の自室で21日午前7時35分に死亡が確認された。脳卒中に続く昏睡と不可逆的な心不全が死因だった。肺炎による呼吸不全糖尿病なども健康状態に影響していたという。

 バチカンはまた、2022年6月に作成された遺言を公表した。それによると、教皇は自らの遺体をローマ中心部のサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂に埋葬するよう書き残していた。天井に聖母マリアの有名なモザイク画がある教会で、教皇が13年の就任翌日に訪れていた。自らの墓は簡素で特別な装飾をせず、「フランシスコ」とだけ刻んで欲しいとしている。

 21日夜には、サンピエトロ…

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この記事を書いた人
宋光祐
パリ支局長
専門・関心分野
人権、多様性、格差、平和、外交
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