茂原市立図書館、大型商業施設内への移転新設で来館者増など期待

中野渉

 【千葉】新しい茂原市立図書館が先月21日、同市高師の大型商業施設「アスモ」2階にオープンした。これまでJR茂原駅南口の複合型施設内にあったが、駐車場が少ないなどの課題があった。市教育委員会は今回の移転新設により、来館者数の増加が期待できるほか、賃料が高い駅前の立地に比べ、賃料削減などにもつながると説明している。

 新図書館は延べ床面積が1974平方メートルで、旧図書館に比べて約1割狭くなる。しかし、読書スペースを広くしたのが特徴で、新刊展示スペースも設けた。

 子ども向けの催しを開く「こどもひろば」は広がり、新たにパーティション付きの学習室(24席)も設けた。アスモのイベントスペースを利用して、図書館関連の催しも開いていく。

 市教委によると、蔵書数は約14万6千冊(先月7日時点)。2023年度は旧図書館に11万1271人が来館した。新図書館では、それ以上の来館者数を期待する。

 新図書館が入るアスモは駅前から約2キロ離れた市街地にあり、650台が置ける駐車場は無料で利用できる。来客数は22年度で約210万人に上る。

 新図書館の竹内悟館長は「とても立地が良く、人の流れが感じられる。買い物の際に気軽に立ち寄ってもらえたら」と話す…

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この記事を書いた人
中野渉
千葉総局
専門・関心分野
国際、移住・移民、農業、経営、エンタメ