米民主党の上院議員が演説25時間、最長を更新 トランプ政権に抗議
米上院で1日、民主党のコリー・ブッカー上院議員(55)が共和党のトランプ政権に抗議して行った演説の時間が、1957年に別の議員がつくった24時間18分の最長演説記録を上回った。「肉体的に可能な限り」、上院の議事を妨げるつもりだと冒頭に述べ、政権の連邦政府改革などを批判しながら25時間4分にわたって話し続けた。
ブッカー氏は米東部ニュージャージー州選出で、定数100の上院で5人しかいない黒人議員の一人。米CNNなどによると、演説ではトランプ政権で政府効率化省(DOGE)を率いる起業家のイーロン・マスク氏を批判したり、医療保険制度が改悪される可能性について警告したりしながら、「国が危機に瀕(ひん)している」と強調した。
「(大切なのは)右派か左派かではなく、正しいか間違っているかだ」と議員たちに呼びかけて演説を締めくくると、周囲からは歓声と大きな拍手が起こった。
ブッカー氏が演説を始めたのは3月31日午後7時ごろで、終えたのは翌4月1日午後8時過ぎ。「演壇を離れたり座ったりすれば議場での主導権を失うことになるため、トイレ休憩も取らず、立ちっぱなしだった」と米NBCは伝えている…
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