硫黄島で肩並べた日米、安保の連携強化は急務「情報戦で中国に遅れ」

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ワシントン=清宮涼
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 ヘグセス米国防長官が訪日し、30日に中谷元防衛相と初の対面での会談に臨む。訪日の意義や、トランプ政権下での日米の安全保障をめぐる課題について、日米の安全保障に詳しい米ランド研究所、国家安全保障研究部のジェフリー・ホーナン日本部長に聞いた。

 ――ヘグセス国防長官が就任後、日本を初めて訪問しました。

 今回、ヘグセス氏が初のインド太平洋地域への外遊で日本を選んだということが重要です。日米同盟が米国防総省にとっての優先事項だという強いメッセージを送るものです。

 ――ヘグセス氏は29日、太平洋戦争の激戦地、硫黄島(いおうとう)(東京都小笠原村)も訪問し、中谷防衛相と史上初めて、日米防衛相としてそろって合同慰霊式に出席しました。

 非常に象徴的です。硫黄島の戦いは米国にとっても最も苛烈(かれつ)な戦闘の一つです。かつて激しい敵対関係にあったにもかかわらず、日米が肩を並べ、強固な同盟になったことを世界に示す機会になります。

 オバマ元大統領は広島を、安倍晋三元首相は(日本が攻撃を行った米ハワイの)真珠湾を訪問しました。これらの場所は、米国ではより敏感に受け止められます。

 一方、硫黄島で行われたのは…

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清宮涼
アメリカ総局
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外交、安全保障、国際政治
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