備蓄米放出したが…大手は様子見、表示しない業者も 国「品質同じ」
政府の備蓄米の放出が始まった。ただ、大手スーパーや飲食チェーンの多くは、備蓄米を活用するかどうかの方針を決めかねている。大手流通業者は、米袋に「備蓄米」と表示しない方針を打ち出しており、消費者がわからないまま備蓄米が流通する可能性がある。
18日午前9時半ごろ、埼玉県内の倉庫から山積みされた米袋がフォークリフトで次々とトラックに積み込まれ始めた。ほぼ1週間前に全国農業協同組合連合会(全農)が農林水産省の入札で落札したばかりの備蓄米だ。
この日搬出されたのは30キロ入り400袋(約12トン)。県内の精米工場に搬入され、早速品質が検査された。全農米穀部の藤井暁部長は、「なるべく早く消費者に届けられるように頑張りたい」。
一般的な流通ルートでは、搬出された備蓄米は、卸売業者を経て、スーパーなどの小売店や飲食店で販売・調理される。
牛丼チェーン「松屋」を運営する松屋フーズホールディングス(HD)は、「提案があれば前向きに使っていきたい。不足感があるなか、量を確保する意味では助かる」と歓迎する。
ただ、大手スーパーや大手飲食チェーンの多くは、備蓄米を活用するかを決めかねている。
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