西陣織の「風神雷神」 高度な伝統技法で再現 京都・建仁寺に奉納
清水謙司
江戸時代に活躍した画家・俵屋宗達の代表作「風神雷神図屛風(びょうぶ)」(国宝)を西陣織の高度な技術で再現した作品の掛け軸が、建仁寺(京都市東山区)に寄贈された。14日、寺で奉納式典があった。4月下旬から寺で一般公開する予定という。
屛風は建仁寺が所蔵する。掛け軸は二つあり、それぞれ縦192センチ、横197センチ。宗達の流派・琳派(りんぱ)の誕生400年を記念して、西陣織工業組合が制作した。のこぎりのようにギザギザにした爪で横糸を一本一本かき寄せて織り上げる「西陣爪搔本綴織(つめかきほんつづれおり)」という伝統の技法で2014年に織り上がった。
臨済宗建仁寺派の小堀泰巖(たいがん)管長は「日本文化の素晴らしさを感じ取っていただけるのではないかと思います」と話した。
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