忍者ハットリくんが影響? 知らない人も多い「甲賀」の正式な読み方
甲賀忍者のふるさと・滋賀県甲賀市。昨秋から担当するようになった記者(41)が、ずっと気になって仕方のないことがある。
それは、甲賀市が誕生して20年が経ったというのに、「甲賀」の正式な読み方を知らない人が多いこと。市には、いまだに「『こうが』と『こうか』、どちらが正しい読みなのか」という問い合わせがあるという。
「甲賀市」の読み、10人に聞いた
記者は2月16日、大津市の朝市を訪れた人に「甲賀市」と書いたノートを示し、何て読むかを尋ねた。県内外の10~80代の10人が答えてくれた。
結果は、6人が「こうが」、4人が「こうか」と読んだ。
「こうが」と読んだ人は、「『忍者ハットリくん』で『こうが』と読んでいた」(愛知県の40代男性)、「『こうが忍者』と言うから」(大津市の60代女性)などと話した。
「こうか」と読んだ4人のうち3人は、「酒蔵がいっぱいあるから知っている」(京都市の40代男性)、「勤務経験がある」(大津市の50代男性)など、甲賀市と縁がある人だった。残りの1人は大津市の80代男性で、「生まれも育ちも滋賀県。県内の地域のことだから知っている」と答えた。
「甲賀」の正式な読み方は
「甲賀」の正式な読み方は、濁らない「こうか」だ。市役所前の看板には、「Koka」と記されている。
市内では、ひらがなの「こうか」をよく見かける。市役所のそばにある市民ホールは「あいこうか市民ホール」。甲賀農業協同組合も「JAこうか」と表記している。
「甲賀」はどんなときでも「こうか」と読む。「甲賀流」などと、忍者につく場合も、読み方は「こうか」で変わらない。
県内の道路で、伊賀忍者の三重県伊賀市と甲賀市が併記された案内標識を見つけた。伊賀は「Iga」、甲賀は「Koka」とローマ字が振られていた。
観光インフォメーションセンター「甲賀流リアル忍者館」の担当者は、「『こうが』ってよく言われますが、正式な読み方はどうや、って聞かれたら、『こうか』って答えています」と答えた。
投票の末に決まった「甲賀(こうか)」
甲賀市は2004年10月…
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