「トトロの生まれた森」にマンション 近隣住民が紛争解決を申し立て

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冨田悦央

 埼玉県所沢市の雑木林などを含む土地区画整理事業のうち、賃貸マンションの建設計画を巡り、近隣住民が市条例に基づき、紛争解決への「あっせん」を市に申し立てた。この雑木林は、宮崎駿監督が散歩しながらアニメ映画「となりのトトロ」の構想を練った地とされ、住民側は「緑豊かな住環境を失った。マンションの影で日照時間が大幅に減るおそれがある」などと主張。建設業者は取材に対し「工事の詳細に関する回答は控える」とした。

 土地区画整理事業は、北秋津・上安松地区の27・2ヘクタールが対象で、2020年に造成工事が始まった。市は、地元で「かみの山」と呼ばれるコナラやクヌギなどの雑木林の一部などを取得し、計3.5ヘクタールを都市緑地として保全する計画を進めている。用地取得や維持管理の費用に充てるため、ふるさと納税も呼びかけている。

 18年刊行の「トトロの生ま…

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この記事を書いた人
冨田悦央
ネットワーク報道本部
専門・関心分野
人間模様や舞台芸術など
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    金暻和
    (韓国在住のメディア人類学者)
    2025年3月16日15時0分 投稿
    【視点】

    記事になった村には、友人の実家があり、一度訪れたことがある。「近所に『となりのトトロ』のモデルになった場所があるのよ」と勧められ、「トトロの森」を散策し、感銘を受けたことを覚えている。友人の家族がとても親切だったことも影響しているのだろうが

    …続きを読む