地震発生72時間、救助中断「なぜ助けない」悲痛な叫び ミャンマー

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マンダレー=笠原真

 大地震に襲われたミャンマーで、被災者の生存可能性が著しく下がるとされる災害発生後「72時間」が、日本時間の31日午後3時20分に経過した。ミャンマー国軍の報道官は同日、地震による同国内の死者は2056人、負傷者は3900人以上、約270人が行方不明と発表した。救助の困難さから作業が中断する現場もあり、生き埋めになった人たちの家族が悲痛な声を上げた。

 31日午前11時、斜めに傾いた中部マンダレーの「グレート・ウォール・ホテル」では、救助活動が止まっていた。10人以上の隊員たちの姿はあるが、椅子に座るなど休憩しているようだ。

 「なぜ助けないのか」「昨日まで中から声が聞こえたのでしょう? 中に入って救出するべきだ」。男性の救助隊員に女性が詰め寄り、周囲の人も声を荒らげて訴えた。隊員が「中の状況は複雑です。理解してください」となだめても、人々のいら立ちは収まらない。

 7階建てとみられるこのホテルは、2棟のうち1棟の低層階が地震で押しつぶされた。現地メディアは地元住民の話として、約80人が生き埋めになったと報じている。

 救助隊に加わるマンダレー地方消防局のチョーズワーミン局長によると、中国やロシアの救助隊と合同で助け出されたのは5人。多くが崩れた建物に残された。「大きな鉄筋が経路を邪魔している。無理やり入ると我々の命もない」。この日の早朝から活動は一時中断し、「ロシアの専門家の到着を待っている」という。

 隊員に詰め寄った女性、ニン…

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この記事を書いた人
笠原真
ヤンゴン支局長兼アジア総局
専門・関心分野
紛争、難民、格差
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