トランプ氏、ゼレンスキー氏を「独裁者」呼ばわり 亀裂深まる

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ワシントン=下司佳代子
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 トランプ米大統領は19日、自身のSNSでウクライナゼレンスキー大統領を「選挙をしていない独裁者」だと批判した。ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、米ロ間で停戦協議が進むことに不満を示すゼレンスキー氏に、トランプ氏は批判のトーンを強めている。

 トランプ氏はゼレンスキー氏を「さしたる成功も収めていないコメディアン」と呼び、「勝てる見込みのない、始める必要もなかった戦争に、米国を説き伏せて3500億ドル(約50兆円)もの費用を投じさせた」と主張した。

 戦争はロシアの違法な侵攻を受けて始まったが、トランプ氏はウクライナ側にも非があると示唆してきた。米外交問題評議会によると、予算権限を握る米議会が2022年2月のロシアのウクライナ侵攻開始を受けて確保した予算は1750億ドルで、3500億ドルの根拠は不明だ。

 さらにトランプ氏は、ゼレン…

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この記事を書いた人
下司佳代子
アメリカ総局|米国の外交・防衛
専門・関心分野
国際報道
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    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2025年2月20日9時4分 投稿
    【視点】

     ロシア人もトランプ大統領の一連の発言に驚いています。ウクライナのゼレンスキー大統領について「選挙をしていない独裁者」「さしたる成功も収めていないコメディアン」「勝てる見込みのない、始める必要もなかった戦争に、米国を説き伏せて3500億ドル

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