インフル入院5千人超 年末年始の1週間、搬送困難事案は35%増
厚生労働省は14日、全国に約5千ある定点医療機関から報告された2024年12月30日~25年1月5日のインフルエンザの新規感染者数が14万1998人で、定点あたり33.82人だったと発表した。過去最多となった前週の64.39人から半減したが、年末年始で多くの医療機関の外来が休診していた期間と重なったことが要因とみられる。
定点あたりの感染者数が最も多かったのは岐阜で70.67人。次いで茨城60.18人、愛知55.97人。警報レベルとなる30.00人を超えたのは30道府県だった。
報告された新規の感染者数が大幅に減った一方で、入院患者数は5281人と、前週の4938人から343人増加。集中治療室(ICU)に入った患者は266人で、前週から21人増えた。
インフルエンザの急拡大の影響もあり、救急患者の搬送先が決まりづらい状況にもなっている。総務省消防庁によると、各都道府県を代表する52の消防本部の搬送困難事案は、1月5日までの1週間で7773件に上り、4週間で約3倍に増えた。
厚労省によると、定点医療機関から報告された5日までの新型コロナウイルスの新規感染者数は計2万2357人で、1定点あたり5.32人。6週ぶりに減少した。
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