立憲、新執行部発足へ 野田氏「刷新感」演出狙い、小川氏ら要職に

松井望美 大久保貴裕
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 立憲民主党野田佳彦新代表は24日午後、幹事長に小川淳也政調会長(53)、政調会長に重徳和彦衆院議員(53)、国会対策委員長笠浩史国対委員長代理(59)を充てる新執行部の人事案を両院議員総会に提案し、了承を得た。中堅・若手の代表格である小川氏と重徳氏の要職起用で「刷新感」を演出する狙いがある。

 このほかの新執行部の骨格人事は、代表代行に3人を据えた。辻元清美代表代行(64)を続投、長妻昭政調会長(64)を横滑りさせ、大串博志選挙対策委員長(59)は兼務とした。常任幹事会議長には菊田真紀子・元外務政務官(54)を充てた。

 新たに執行部入りした小川、重徳、笠の3氏はいずれも23日の代表選で野田氏の支援に回った。野田氏と決選投票までもつれた枝野幸男元代表に近い議員は辻元氏と長妻氏を代表代行に据えるにとどまり、枝野氏側からは人事案に反発も出ていた。

 代表選の決選投票で野田氏を支持した国会議員は72人で、63人の枝野氏に9人差まで迫られた。野田氏は新代表に選出された後、「今日からノーサイド。挙党体制で政権を取りに行こう」と訴えていた。

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    塚田穂高
    (文教大学国際学部教授・宗教社会学者)
    2024年9月30日20時44分 投稿
    【解説】

    立憲民主党の国会対策委員長に新たに就任となった笠浩史議員ですが、同党のなかではやや珍しく、右派・保守系市民団体「日本会議」の設立10周年時(2007年)に、「日本会議国会議員懇談会」の一員として祝辞を寄せている点が注目されます。 (http

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